HPのRPN(逆ポーランド記法)方式のプログラム関数電卓は、その仕様上"4レベルRPN"というタイプと"RPL"というタイプに分けられます。"4レベルRPN"はその名の通り4段のスタック(X, Y, Z, T)を使用してRPNで演算するもので、HP-15C、HP-41Cなどがこれに相当します。これに対して"RPL"を採用しているモデルにはHP-48GXがあります。RPLタイプの電卓はかなり機能が強化されており、スタック段数はメモリが許す範囲内で無制限となっているうえ、数式や文字列、リスト、行列、プログラムなど様々な形式のデータを「オブジェクト」として同等に扱えるようになっており、これをスタックに積んだりメモリに格納したりして演算などができるように設計されています。そんなRPLタイプの電卓の初期のモデルにHP-28Sというものがありますが、このHP-19BIIはHP-28Sの兄弟機ともいえる金融電卓です。デザインはHP-28Sとほぼ同じで、左側にアルファベットキー、右側に置数キーなどが並んでいるクラムシェルスタイルとなっています。CPUにはSaturnアーキテクチャのものを搭載し、ユーザーフリーエリアは6.5KBというスペックです。
主な周辺機器:
HP 82240A:感熱プリンタ(赤外線接続)
HP 82240B:感熱プリンタ(赤外線接続)
スペック:
メーカー | Hewlett-Packard |
機種名 | HP-19BII |
CPU | Saturn |
本体RAM容量 | 6685B |
最大RAM容量 | − |
LCD(半角文字) | 23x4 |
LCD(グラフィック) | 137x32 |
カタカナ | × |
漢字 | × |
機械語 | × |
SIO(RS-232C) | △*1 |
RTC | ○ |
発売年 | 1990 |
マニュアル(紙) | ○(英) |
マニュアル(オンライン) | × |
その他参考資料 | − |
*1 … 赤外線ポートのみ
注) オンラインマニュアル欄にリンクがあるものはマニュアルの内容を参照できます。
△印のものは互換性があり参考にできる機種のマニュアルを示します。
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関連リンク:
(ブログ) HPの金融電卓 HP-19BII
(外部リンク) The Museum of HP Calculators
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